案内板
「 浅間山古墳(せんげんやまこふん)
町指定文化財
昭和37年2月22日指定
浅間山古墳は、上里町東部から本庄市西部の本庄台地の先端部に広がる旭・小島古墳群を構成する1基です。墳形は直径約38メートル、高さ約6メートルの円墳と考えられます。主体部は角閃石安山岩(かくせんせきあんざんがん)を使用した胴張両袖型(どうはりりょうそでがた)横穴式石室です。石室の規模は、全長約9・48メートル、埋葬部にあたる玄室(げんしつ)は長さ6・48メートル、奥壁幅2・2メートル、最大幅2・4メートル、天井部高2・5メートルです。入口にあたる羨道(せんどう)は長さ約3メートル、幅1・2メートル、高さ1・8メートルです。
出土遺物は、昭和2年に玄室の一部が露出した時 鉄矛 てつ ぞく に出土した直刀2、鉄鉾1、金環(耳環)5、玉類、鉄鏃 多数(現在東京国立博物館収蔵)昭和63年から3回 行われた範囲確認調査で、直刀4、鉄鉾1、鉄鏃(てつぞく)多数、 須恵器平瓶(すえきひらべ) 、銅鋺 (どうわん)1が出土しています。(上里町立郷 土資料館保管)。特に銅鋺は 、仏教文化との関係から 注目される出土品です。築造時期は、出土遺物など から古墳時代終末期の7世紀後半に築造され8世紀 初頭まで墓として使用 されていると考えらます。