船形神社の石鳥居一基
所 在 地 甲斐市 志田 三番地
指定年月日 昭和三十四年二月九日
この鳥居は『明神鳥居』と言われる形式で、高さ一・五三メートル、昼間は二・三五メートル(真々)、柱の最大径はO・四五メートルの規模です。材質は石英角閃石安山岩、笠木・島木は中央部で接続する二つの石材から造り出され、ほぼ直線的で、両端がわずかに反っています。柱は中央部が若干太く、丈が短いため安定感のある造りとなっており、正面向かって左側には「応永四 丑四月日立」の銘が残されています。
応永四年は西暦三九七年に当たり、室町時代前期に建立された貴重な建造物です。
※江戸時代後期に書かれた地誌『甲斐国志』によると、諏訪神社はもともと釜無川沿いの
「お舟石古墳」の場所にあり、その古墳の石室が崩れて船のように見えたことから、「船
形神社」と呼ばれるようになったと書かれています。
平成二十七年(ニ〇一五)三月一日