案内板
鹿沼市指定史跡 判官塚古墳(1基)
所在 鹿沼市北赤塚町895
指定 昭和36年12月12日
判官塚古墳 は、南流する黒川と思川にはさまれた台地上に位置する、市内で最大規模の前方後円墳 です。
前方部の幅が後円部の直径よりも広く発達するという古墳時代後期特徴をもつことから、7世紀前半につくられたものと思われます。
埋葬施設である石室は、後円部にあって南側に開口しています。奥壁や天井石には巨大な石を用い、側壁は河原石を小口積みにした両袖型の横穴式石室です。現在は土砂に埋まっているため中に入ることはできませんが、羨道(入口)まで含めると全長は5.9mあります。
昭和初期の耕地整理が行われる以前は、周囲にも十数基の小円墳があり、それらの中心墳として、ともに判官塚古墳群(群集墳)を構成していたことも知られています。
この古墳は、源九郎判官義経が奥州へ向かう途中に冠を埋めたので冠塚とも呼ばれるなど、幾つかの伝説を秘めています。