案内板
「 上野原市指定史跡
塚場一里塚
指定 昭和四十五年三月二十日 旧上野原町指定
所在地 上野原市上野原10一三番地
この一里塚は、江戸時代、甲州街道に一里(約四キロメートル)ごとに築かれた塚の一つです。江戸日本橋から十八番十八里にあたり、甲斐国(山梨県)に入って最初の一里塚です。
疱瘡神社の裏手にある小高い塚が一里塚と言われています。塚は直径約九メートル、高さ約二メートルの円丘です。古老の話によると、塚の上にカヤの木が植えられていました。
一里塚は、旅人が、もう一里、もう一里と距離を知りながら旅をしたり、塚の木陰でひと休みをする場所でした。また、人夫や馬を借りる時の駄賃を決める基準にもなり、明治三十四年
(一九〇一)、中央線が開通するまでおおいに利用されました。
この一里塚は、古墳時代に築かれた塚場古墳群の一部とも言われています。地域の歴史を知る貴重な文化財ですので大切に保護しましょう。