案内板
「 松島稲荷神社 の由来
祭神 倉稲魂命
創建 天保十年(一八三九年)
祭事 初午 三月第一日曜日
越 年 篝 火
稲荷は古くから、農耕の神であった。松島稲荷の本社は伏見稲荷 である。この稲荷社は古代に、全国の開拓をすすめた渡来豪族の秦氏 が建てた。それからずっと今も商工農など、ひろく人々の信仰をあつめている。
その昔、稲荷神の別の名を御饌津神といい、三狐神とも書いた。また『神仏は同じ』の考えから、稲荷神は狐の霊の茶枳尼天 という仏だといわれた。こうして中世になると、狐は稲荷明神の使いと信じられるようになった。
松島は江戸期に、中山道の松並木沿いの小さな村であった。昔は限られた土地や小村を、島と呼んだ。その美しい『松のある島』松島に、伏見稲荷をお迎えし、お祀りしたのである。
平成十九年三月吉日 」