案内板
「 西の見付
ここは、垂井宿の西の入口になる西の見付である。現在は、南側のみが昔の面影を伝えている。非常事態が発生した場合は見付を閉鎖し、宿場の安全を図った。
歌川広重作木曽街道六十九次の垂井宿の絵は、この付近から西側を描いている。雨の降る松並木の中を、粛々と大名行列が宿場へ向かっている。裸足で歩く宿役人が行列を先導する。道の両脇には茶店があり、主人と客が下座して迎える。松の木や見付、茶屋などがほぼ左右対称の構図をなし、中央を走る街道の遠近感を際立たせている。奥行きとともに格式や緊張感を盛り上げる点で街道を描いた版画の傑作といえる。
垂井町商工会 」