案内板
「 山梨県指定史跡
恋塚一里塚
指定 平成十四年七月四日
所在地 上野原市犬目一三五三番地
この一里塚は、江戸時代、甲州街道に1里(約4㎞)ごとに築かれた塚の一つで、江戸日本橋から二十一番二十一里にあたります。
塚は原形をよく残しており、直径約十二メートル、高さ約五メートルの円丘です。昔は街道を挟んで北側にも塚がありました。
もともと付近は峰続きでしたが、旧街道を作る時に堀割りにしたため、道の両側に小高い場所ができました。この地形を利用して一里塚が築かれたものと考えられています。
一里塚は、旅人が
もう一里、もう一里と距離を知りながら旅をしたり、塚の木陰でひと休みをする場所でした。また、人夫や馬を借りる時の駄賃を決める基準にもなり、明治三十四年(一九〇一)、中央線か開通するまでおおいに利用されました。
平成十八年、大雨によって塚の西側斜面が崩れたため復旧工事を行いました。
地域の歴史を知る貴重な文化財ですので大切に保護しましょう。