案内板
「辰巳用水は、江戸時代初めに金沢城の水利改善を主な目的として築造された、延長約11kmに及ぶ 用水です。築造にあたっては、小松の町人であった 板屋兵四郎が登用されたと伝えられています。
上流部は岩盤をくりぬいた隧道となっており、 よこ 壁面には多くの横穴があります。横穴は、隧道内の 出入りや土砂の搬出、採光、換気に使われました。
また、横穴により工区を分割することで、 短縮を実現させました。
最下流部では、兼六園から首簡堀で隔てられた 金沢城へ水を送るため、『伏越(せこし)の理(ことわり)』 (逆サイフォン の原理) を利用していました。
辰巳用水は、江戸時代の優れた土木技術を知る うえで非常に重要な用水です。 」