案内板
「 ⑭ 本陣跡
大名が陣を敷いた場所というところから、大名級の者が宿泊した所である。したがって、規模は広大であり、門を建て玄関を設け、上段の間を有することで一般の旅籠と区別され、一般の旅籠には許されない書院造りの建築様式であった。
天明2年の記録に、敷地は間口十八間、奥行き十九間の三百五十一坪で建坪は九十二坪であった。
⑬秋葉大権現常夜石灯籠の由来
往年、台ヶ原宿が火災と水害に見舞われたことに起因して、慶應三年『秋月講』というグループが誕生し、防火を念願して『秋葉大権現』の石灯籠を旧小松家(本陣)屋敷跡に建立して、大火の防火を祈願した。
その後、『秋葉講』としてグループが広がり、年々秋葉山に代参をたて、地域の火災予防に寄与してきたが、諸般の事情により自然消滅した。近年、集落内に火災が続発し、恐怖心に包まれた折りもこの石燈籠が地元住民の心の支えになり、毎年、十二月十五日を祈願祭としている。
記
建立年月日 慶応三年十一月祭日
平成十六年十月吉日 台ケ原区 」