紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

茅野市 弥生通りから出土した大石について


案内板
「 弥生通りから出土した大石について

この石のいわれ ──平成22年2月、茅野駅西口(駅前)土地区画整理事業工事中、弥生通りの地下3メートルの地点から思いもよらぬ巨大な球状岩石が出土した。工事の障害物として破壊、除去されようとしたが、丸い巨石であることに気づき、慎重に掘り出した。
 古来、私達の先祖は磐座(いわくら)信仰をし、地上に鎮座する大石に神の降臨を意識してきた。悠々の時を経た巨大岩石が、突然、地上に出現したことは単なる偶然とは思えない。  我々を守る神の磐座であると信じ、シンボルとして、駅前縄文公園隣接に永久保存することとした。

学術的由来 ── この球状の大石はその成分の構成から、『斜方輝石単射輝石安山岩』と呼ばれる岩石で、今から約12~13万年前に北八ヶ岳の火山活動によって噴出した溶岩が、蓼科高原ゴルフ場周辺の台地を構成した『糸萱溶岩』の一部であり、流出時の成分が縞状に配列した流理構造も見られるところから、溶岩流の先端部分の岩石と推測される。
 また、全体的に多孔質で摩耗度が高いことから、長い年月の間に渋川・上川の度重なる洪水によって、ほぼ球状に削られ、茅野市の台地に堆積していたものと考えられる。

(この由来は茅野市史別巻「自然」の編者・北沢和夫先生の説を要約した)
     茅野駅前まちづくり協議会 」