日光街道古河宿道標
昭和五十三年四月 四日指定
寛永十三年(一六三六)に徳川家康をまつる日光東照宮が完成し、江戸と日光を結ぶ日光街道が整備された。その途中にある古河宿は、日光社参の旅人などの往来でひときわ賑わうようになった。
日光街道は、江戸から古河に至り、ニ丁目で突き当たり、左が日光道、右が筑波道と分岐するように作られた。その分岐点に、人々の往来の助けにと建てられたのがこの道標である。
この道標は文久元年(一八六ー)に太田屋源六が願主となり、八百屋儀左衛門ほか一一名によって建てられたもので、常夜灯型式の道標として貴重なものである。文字は小山霞外・梧岡・遜堂という父・子・孫三人の書家の揮毫である。
平成二十年一月