紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

一日一句 54

2013年

2/19
淡雪や落ちては消えて降りて消ゆ

淡雪と思いきや午後は積もり行く

低き山高山に見ゆ春の雪

淡雪やサーバー使ふ稽古する

ホカロンが心底嬉しい寒さかな

2/18
早春や大宴会の手伝いに

マリンタワー紫に聳え春の夜

春浅し元町夢のペイヴメント

元町や桜草ツリー光る道

2/17
歌舞伎町でライブ出演春淡し

打ち上げの刺身の美味し早き春

2/16
在りし日の優しい笑顔春淡し

隕石のニュースに驚く淡き春

デパートにコートの人の行き交ひて

週末や花粉対策みなマスク

この寒さ平気と雪国帰りの娘

立春を過ぎてますます寒き日々

2/15
バレンタイン過ぎても売るチョコお礼チョコ

氷雨突きやっとのランチはハーフ丼

春の花粉対策グッズをまとめ買ひ

春の鼻炎初めての薬買ってみる

2/14
早春や裸足稽古の足辛し

ハート型のちらし寿司食ふバレンタイン

キスチョコを一粒今日はバレンタイン

2/13
散歩する犬の冬服フード付き

整列の保育園児や春淡し

春寒し紫煙燻らし行く翁

早春やゴスペル仲間また増えて

2/12
菜花サラダ売るのも最後転職す

研修を終へて今夜は雪予報

2/11
凍て星を見上げ稽古の帰りかな

2/10
指立つ日雛人形を飾りたり

ラーメンの麩はキャラクター春淡し

成田屋の暫くの声春淡し

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2/9
三連休籠城決め込む余寒かな

掃き掃除早めに切り上げ余寒かな

凛とした空気二月の雛人形

笑顔まだ硬き二月の雛人形

貫禄のフィギアの演技に涙する

コロッケをかじって帰る余寒かな

2/8
菜の花や手を繋ぎ行く老夫婦

小刻みに風に震へる菜花かな

ちょいと出て手を袖に隠す余寒かな

2/7
淡き春桜ボタボタ落ちる夢

アーカイブジェスチャーを見る淡き春

早春や足首を出し乙女行く

早春の花売り娘スーパー前

早春や花売り娘にこやかに

2/6
左手で盆持つ淡き春の日や

リハビリの手に盆を持つ淡き春

朝は雪夜津波予報春浅し

2/5
顔を出す土筆や明日は雪の予報

火の用心拍子木響く二月かな

2/4
鬼やらひ見得切り成田屋天界へ

立春や母と通販談義する

成田屋の訃報のありて春立つ日

立春や小雨もちょっと軽やかに

立春や相合ひ傘も楽しげな

立春や息子が作るカレー美味し

子の作るカレーの美味し春立つ日

2/3
節分や鳩に豆撒く翁あり

節分やキジ鳩に豆撒く翁

節分や鬼の面付き豆を買ふ

イベントを終へかぶりつく恵方巻

南南東黙ってがぶり恵方巻

スーパーはテープの声で鬼は外

バレンタイン近づき長蛇のチョコ売り場
2/2
稽古終へ皆で居酒屋寒温し

寒稽古終へいつもの店美味き物

本日のお勧め一品冬も尽く

ポテサラが今日のお勧め冬も尽く

2/1
先取りの桜餅の香部屋に満ち

枯れ木立透かし軍港船浮かぶ

1/31
先客のありて公園春隣

1/30
花弁散り掃除泣かせの寒椿

赤ちゃんのアーアー言ふ声春隣

1/29
冬晴れや吉右衛門似のナイスガイ

春近し楽しみに買ふベリーパイ

冬の夜や母の贔屓の歌手歌ふ

1/28
朝少し雪降りやがて雲もなく

朝少し雪降り今は日も差して

春近し試着した靴黒はなく

1/27
稽古場の乾燥予防に湯を沸かす

ファミレスは苺のデザート並ぶメニュー

返信が来なくて寒き改札口

寒稽古帰りに食べる翡翠

1/26
寒の月ドームを照らす築地かな

本願寺ドームを照らす寒の月

1/25
寒中や日当たる部屋でミシン踏む

室内は平和戸外は北の風

室内は平和戸外寒風吹きすさぶ

春近し娘の誕生日に集ひくる

集ひ来て娘の誕生日春近し

寒鰤の炙りてポン酢かけられる

春近しかさご揚げられ尾を丸め

1/24
腰屈め雪の重さに耐へる菊

肩寄せて雪にも風にも耐へる菊

1/23
朝焼けの雲映す窓寒の内

光る雲映す大窓寒の朝

高速道雪ところどころバス車窓

表日本に戻ってきても冬曇り

1/22
夢千代の想ひ遥かに寒の街

玉子茹で荒湯に集まる寒の朝

ハンバーグ美味し戸外に霙降る

暖かき待合室へ外はみぞれ

バスに乗り雪の街から降りてくる

まるで夢雪の街から戻り来る

寒風や砂丘の砂が寄せてくる

寒風や荒波砂丘に押し寄せる

寒風や砂丘に五人影の立つ

カップルの写真頼まれ寒の砂丘

冬の旅砂丘と別れるバス車窓

冬の味モサエビ丼に舌鼓

鳥取の冬の美味さやモサエビ丼

1/21
冬の旅神話の山に雲生まれ

宍道湖の恵みも載せて冬の膳

窓曇る山陰の冬は曇り空

白菜の少ししもげて並ぶ畠

はみ出るもあり葱畑整然と

雲の上に浮かぶ山々寒の朝

寒の駅のぼっとねずみ男立つ(米子駅0番ホーム)

枯れ草の中に立派な社立つ

妖怪と記念撮影冬の旅

名物のラーメン芯まで温まる

手の冷えたねずみ男と握手する

壮絶な鬼太郎の塔冬の街

妖怪のそこここ境港の冬

妖怪に逢ふ境港冬の旅

一車両厚着と暖房で蒸せかへる

氷雨降る山合へバス進み行く

寒の宿肉焼く匂ひ但馬牛

但馬牛焼く匂ひする寒の宿

1/20
冬の旅ところ変はれば水変はる

遷宮の歳や大社に寒参り

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寒詣で帰りに甘味で一服し

御仮殿とは言へしっかり寒参り

出雲そば冬でもしゃっきり割り子食ふ

電車車窓枯野の続く雲州路

宍道湖の見えて真冬の曇り色

冬の旅はるばる企画展を観る

水尾曳きて寒の水鳥お濠行く

寒中の松風に立つ松江城

八雲邸寒の冷気に正座する

居ずまいを正して寒の八雲邸

寒風や薄暮武家屋敷を歩く

宍道湖にうっすら夕陽の寒曇り

1/19
積んだ雪避けて駅へと走る朝

寒中や今日もポストはそこにあり

囲まれた庭だんだらに雪残り

凍る場所水溜まりの場所残る雪

枯れ並木鋭く空を突き刺せり

1/18
朝の日や雪白き屋根朱の屋根

屋根の雪何かの文字に消え残り

 

 

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一日一句 目次 2
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