紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

一日一句 43

2012年
3/31
天気予報外れて広ぐ春日傘

家も木も揺れてうなりて春嵐

3/30
リハビリの手でミシンかける春の日や

リハビリの痛みと戦ふ春の日や

3/29
春淡し打ち水の面凍りをり

3/28
露天風呂望む峰々霞みゆく

旅先の人情の味春の昼

茶を出され旅の出会ひや春炬燵

境内に残雪集めてうず高し

3/27
早春や諏訪御柱の力かな

早春や万治石仏微笑みて

石仏に願掛け回る春めく日

御神湯のけむり神社に春淡し

諏訪の宿残雪の峰うっすらと

3/26
鴬や包帯巻き直して出る

残雪の八ヶ岳望む麓駅

早春や主峰真白き八ヶ岳

樹林切れ残雪の山現れぬ

残雪の甲斐駒雲を切りて立つ

3/25
鴬や重き上着を脱ぎて出る

3/24
梅咲くやひと月遅れで春が来る

稽古終へひと月遅れの梅見かな

3/23
春雨やコンビニの外に傘並ぶ

3/22
指揉みてリハビリ専念春淡し

春淡し通夜帰りの列ゆっくりと

行列と別れて闇の沈丁花

鴬に目覚め左手リハビリす

3/21
ガラス越し港の町の春めきて

春淡しリハビリボールを握りしめ

3/20
旅先でぼた餅三つ求めたり

早春や再演芝居のさらに良く

3/19
春ショール艶やかな色を求めたり

3/18
早春や野球少年集合す

沈丁花マスクの中で深呼吸

稽古終へ三月の夜寒くなし

沈丁花極上の香に帰宅する

ぼた餅の餡の談義をひとしきり

春彼岸震災の去年思ひ出し

春彼岸出し抜かれ母墓参り

女子大生袴姿の華やぎて

卒業の日や色とりどりの袴着て

3/17
早春や友の舞台は同窓会

春雨や怪我の手傘をもてあます

3/16
未明地震眠れず朝の鴬や

地震の夜明け鴬に目覚めけり

沈丁の香を振り撒きてバイク行く

沈丁の香を煽りつつバイク駆け

沈丁の香を巻き起こしバイク行く

3/15
帰る娘にマフラーを貸す春寒し

もうおかしいいや未だ必要ダウンかな

久々の娘との夕食春淡し

3/14
帰り来て沈丁の香に癒されて

義理チョコの返しも義理でホワイトデー

夜の闇に存在の主張沈丁花

振り返りまた行き過ぎて沈丁花

誘われてしゃがんで香る沈丁花

3/13
沈丁花ひと月遅れて香り初め

沈丁や無断駐車にチェーン張る

3/12
春めくやベランダで見る夕の雲

手の負傷片手で菜の花食す夕

暫くは片手の暮らし菜花食ふ

うず高く春野菜載せピザが来る

3/11
国挙げて三・一一復興祭

一年目被災地は今日も春の雪

3/10
春の雪振り払いつつ稽古場へ

3/9
春雨や震災一周忌の迫る

春雨や若者の街彷徨ひて

迷ひ行く若者の街春の雨

3/8
美術館絡まる蔦の芽吹き待つ

城見上ぐ足元騒ぐ小雀や

3/7
道祖神巡る川辺に早春賦

オルゴール響く川辺に春の風

残雪を進みとうとう行き止まり

3/6
山深くなり残雪も深くなり

3/5
啓蟄や公演を終へ外に出づる

啓蟄や荷造りをして外に出づる

3/4
早春や積み重ねの結晶千秋楽

早春や信頼と絆千秋楽

3/3
一日中舞台三昧雛の日や

雛の日はマチネソワレの二公演

3/2
春雨や屋根のある道たどり行く

菜の花のむすびを買ひて楽屋入り

3/1
早春や舞台初日の幕が開く

2/29
首都圏の足乱れる雪閏の日

2/27
小屋入りや寒の戻りに肩すぼめ

早春や舞台作りの槌響く

蕾まだ沈丁咲かぬ二月末

2/24
稽古続き気付けば夜道冷え込まず

稽古三昧いつの間にやら春めきて

2/20
春寒し窓際よりも奥選ぶ

2/19
春寒しマスクの並ぶ電車車内

稽古終へ夜の巷や春寒し

2/18
窓際で灯りをとりて春寒し

2/17
帰り道三寒四温を実感し

今年まだ沈丁咲かず梅も見ず

マフラーで仲間見分ける暗き道

帰り来て部屋でも厚着余寒かな

2/16
春浅し煮込んだ野菜スープ飲む

通院の帰りの頬に春の雪

手首折り上着を羽織る余寒かな

手の怪我で袖を通せずコート背負ふ

2/15
春浅し家で映画観る怪我の日や

2/14
サイトにて義理配るバレンタインデー

2/13
風邪患者待合室はひしめいて

2/12
捻挫して余寒の滲みる帰り道

捻挫してコートのファスナー上げてもらひ

2/11
暖房に居眠りをする車中かな

建国の日忘れいつもの土曜かな

声優とツーショット撮影建国紀

2/10
芝居跳ね駅へと急ぐ余寒かな

2/9
風邪休み多き稽古場踊り込む

2/8
ちょいと出て小雪ちらつく宵の口

事故処理の終はり夕陽の寒々と

2/7
冬嵐去りあちこちに忘れ傘

2/6
皆で風邪ひき夕飯の算段す

家族皆風邪ひきまずは湯を沸かす

風邪ひいてカップの麺の活躍す

2/5
如月や朝起きてまず湯を沸かす

お握りを温めて貰ふ如月や

コンビニでおでんを選ぶ如月や

2/4
立春やお寺の塀を塗る作業

立春庭球の音響く朝

立春や草野球のプレイボール

立春や調理実習白衣着て

立春の夕野球の子散り散りに

2/3
恵方巻き何も言はずにかぶりつく

恵方巻き具は七種類かぶりつく

北北西見て恵方巻きかぶりつく

2/2
どぶろくを飲む一番の寒き夜

一番の寒さ防寒全力で

2/1
北風の去り湯煙に透ける星

湯煙に揺れる灯りや寒の風呂

寒の冷えじっくり温もる檜風呂

澄みわたる孤独の笑顔寒の月

冬嵐過ぎ星光る空静か

1/31
泥ネギの無人売りを見る翁

野鳥鳴き写真機の人立ち止まる

日脚伸ぶ我の足長影法師

まだ固き沈丁の蕾犬の声

夕映えを背に猫歩く寒の夕

夕映えや枯れ木並木のそそり立つ

寒の川低く白鷺羽広げ

1/30
節電の寒波毛布にくるまりて

大寒波温かきものばかり飲み

1/29
久々に娘らと見る冬の星

寒き道子らと歩けば近き道

1/28
翌夕も解け残る雪凍りをり

四階の窓から見下ろす屋根の雪

寒稽古昼は持ち寄るお弁当

日溜まりの昼寝の猫を見下ろして

温かき缶の紅茶を頬に当て

1/27
春を待つ寝てばかり居る病み上がり

冬晴れや飛行機の飛ぶ音を聞く

冬晴れやひたすら眠る病み上がり

寒々と壊され整地された街

ほんのりと薄紅の空寒の夕

夕焼けが水面を染める寒の海

乳の如白き露天湯寒の宵

1/26
寒平目椿造りに巻かれをり

特に今日味歯応へよし寒平目

1/25
風邪見舞いばかりのメール行き交ひて

一週間経ち風邪抜けず生姜飲む

風邪の日や母を気遣ひマスクする

稽古事出欠迷ふ風邪の日や

1/24
傘畳む夕べの雪の残る窓

ベランダに残る雪拭き布団干す

1/23
着ぶくれの二人歩調も横並び

中学生マフラー越しに振り返る

落とし物幼児の靴に雪積もる

傘差してなほ服に積もる牡丹雪

1/22
紫煙吐く毛糸帽子に白い髭

1/21
微熱あり他人行儀な寒の街

大寒無人の部屋に戻り来る

大寒ホットワインの香漂ふ

健康が宝と気づく風邪の日や

1/20
雪の予報しっかり着こんで街へ出る

飛び込みて雪降る街で手套買ふ

雪の街温かいもの食べに寄る

雪の日や遠方の友とツイッター

子の失業聞き雪の町寒々と

1/19
教へられしょうが湯を飲む喉の風邪

風邪の日や毛布にくるまり夕の鐘

風邪の日や出そびれ夕の鐘を聞く

1/18
歌稽古今日は休みに風邪流行る

洗濯は乾くか薄日の寒の午後

留守番の無聊蜜柑の皮を剥く

ほろ酔ひの手の冷たさや寒の内

1/17
泥ネギと水仙並ぶ無人売り

寒椿押し合ひへし合ひ垣となる

寒のバラ凛々しく風に揺れてをり

1/16
寒の部屋震えつつ観るDVD

冷えきった足暖まらず寒の部屋

初場所や和服の客もちらほらと

1/15
缶チューハイ飲む帰り道寒稽古

1/14
山門に響く経文寒椿

雲切れて晴れ間広がる小正月

小正月お椀の半月上りゆく

1/13
裏山に椿ちらほら咲き始め

裏山の木に今日は椿咲く

来ては去りまた飛んでくる寒雀

1/12
寒波来る出かける老母に厚着させ

雪掻きの友の便りや我が家晴れ



懐かしき祖母の雑煮や具沢山

それぞれの夫の実家の雑煮自慢

1/11
今年まだ餅食べず鏡開き過ぎ

ダンス歌芝居と毎日初稽古

顔を打つ氷雨稽古の帰り道

寒風に顔だけ晒す露天風呂

寒風に手拭ひ揺れる露天風呂

寒風と露天風呂とで湯中りす

1/10
冬薔薇や一輪ひょろりと揺れてをり

歩くほど手袋マフラーコート脱ぎ

ヨガポーズ捻り上げれば冬の空

新春や沈み行く陽の燃え上がり

9日
金髪を揺らす二十歳の晴れ着かな

新成人晴れ着の一団ポテト持ち

新成人羽織袴が流行りかな

新成人ひょろりと羽織袴かな

8日
お芝居のショーケースで一日新春や

松明けて既に御慶も忘れけり