2012年
3/31
天気予報外れて広ぐ春日傘
家も木も揺れてうなりて春嵐
3/30
リハビリの手でミシンかける春の日や
リハビリの痛みと戦ふ春の日や
3/29
春淡し打ち水の面凍りをり
3/28
露天風呂望む峰々霞みゆく
旅先の人情の味春の昼
茶を出され旅の出会ひや春炬燵
境内に残雪集めてうず高し
3/27
早春や諏訪御柱の力かな
早春や万治石仏微笑みて
石仏に願掛け回る春めく日
御神湯のけむり神社に春淡し
諏訪の宿残雪の峰うっすらと
3/26
鴬や包帯巻き直して出る
残雪の八ヶ岳望む麓駅
早春や主峰真白き八ヶ岳
樹林切れ残雪の山現れぬ
残雪の甲斐駒雲を切りて立つ
3/25
鴬や重き上着を脱ぎて出る
3/24
梅咲くやひと月遅れで春が来る
稽古終へひと月遅れの梅見かな
3/23
春雨やコンビニの外に傘並ぶ
3/22
指揉みてリハビリ専念春淡し
春淡し通夜帰りの列ゆっくりと
行列と別れて闇の沈丁花
鴬に目覚め左手リハビリす
3/21
ガラス越し港の町の春めきて
春淡しリハビリボールを握りしめ
3/20
旅先でぼた餅三つ求めたり
早春や再演芝居のさらに良く
3/19
春ショール艶やかな色を求めたり
3/18
早春や野球少年集合す
沈丁花マスクの中で深呼吸
稽古終へ三月の夜寒くなし
沈丁花極上の香に帰宅する
ぼた餅の餡の談義をひとしきり
春彼岸震災の去年思ひ出し
春彼岸出し抜かれ母墓参り
女子大生袴姿の華やぎて
卒業の日や色とりどりの袴着て
3/17
早春や友の舞台は同窓会
春雨や怪我の手傘をもてあます
3/16
未明地震眠れず朝の鴬や
地震の夜明け鴬に目覚めけり
沈丁の香を振り撒きてバイク行く
沈丁の香を煽りつつバイク駆け
沈丁の香を巻き起こしバイク行く
3/15
帰る娘にマフラーを貸す春寒し
もうおかしいいや未だ必要ダウンかな
久々の娘との夕食春淡し
3/14
帰り来て沈丁の香に癒されて
義理チョコの返しも義理でホワイトデー
夜の闇に存在の主張沈丁花
振り返りまた行き過ぎて沈丁花
誘われてしゃがんで香る沈丁花
3/13
沈丁花ひと月遅れて香り初め
沈丁や無断駐車にチェーン張る
3/12
春めくやベランダで見る夕の雲
手の負傷片手で菜の花食す夕
暫くは片手の暮らし菜花食ふ
うず高く春野菜載せピザが来る
3/11
国挙げて三・一一復興祭
一年目被災地は今日も春の雪
3/10
春の雪振り払いつつ稽古場へ
3/9
春雨や震災一周忌の迫る
春雨や若者の街彷徨ひて
迷ひ行く若者の街春の雨
3/8
美術館絡まる蔦の芽吹き待つ
城見上ぐ足元騒ぐ小雀や
3/7
道祖神巡る川辺に早春賦
オルゴール響く川辺に春の風
残雪を進みとうとう行き止まり
3/6
山深くなり残雪も深くなり
3/5
啓蟄や公演を終へ外に出づる
啓蟄や荷造りをして外に出づる
3/4
早春や積み重ねの結晶千秋楽
早春や信頼と絆千秋楽
3/3
一日中舞台三昧雛の日や
雛の日はマチネソワレの二公演
3/2
春雨や屋根のある道たどり行く
菜の花のむすびを買ひて楽屋入り
3/1
早春や舞台初日の幕が開く
2/29
首都圏の足乱れる雪閏の日
2/27
小屋入りや寒の戻りに肩すぼめ
早春や舞台作りの槌響く
蕾まだ沈丁咲かぬ二月末
2/24
稽古続き気付けば夜道冷え込まず
稽古三昧いつの間にやら春めきて
2/20
春寒し窓際よりも奥選ぶ
2/19
春寒しマスクの並ぶ電車車内
稽古終へ夜の巷や春寒し
2/18
窓際で灯りをとりて春寒し
2/17
帰り道三寒四温を実感し
今年まだ沈丁咲かず梅も見ず
マフラーで仲間見分ける暗き道
帰り来て部屋でも厚着余寒かな
2/16
春浅し煮込んだ野菜スープ飲む
通院の帰りの頬に春の雪
手首折り上着を羽織る余寒かな
手の怪我で袖を通せずコート背負ふ
2/15
春浅し家で映画観る怪我の日や
2/14
サイトにて義理配るバレンタインデー
2/13
風邪患者待合室はひしめいて
2/12
捻挫して余寒の滲みる帰り道
捻挫してコートのファスナー上げてもらひ
2/11
暖房に居眠りをする車中かな
建国の日忘れいつもの土曜かな
声優とツーショット撮影建国紀
2/10
芝居跳ね駅へと急ぐ余寒かな
2/9
風邪休み多き稽古場踊り込む
2/8
ちょいと出て小雪ちらつく宵の口
事故処理の終はり夕陽の寒々と
2/7
冬嵐去りあちこちに忘れ傘
2/6
皆で風邪ひき夕飯の算段す
家族皆風邪ひきまずは湯を沸かす
風邪ひいてカップの麺の活躍す
2/5
如月や朝起きてまず湯を沸かす
お握りを温めて貰ふ如月や
コンビニでおでんを選ぶ如月や
2/4
立春やお寺の塀を塗る作業
立春や庭球の音響く朝
立春や草野球のプレイボール
立春や調理実習白衣着て
立春の夕野球の子散り散りに
2/3
恵方巻き何も言はずにかぶりつく
恵方巻き具は七種類かぶりつく
北北西見て恵方巻きかぶりつく
2/2
どぶろくを飲む一番の寒き夜
一番の寒さ防寒全力で
2/1
北風の去り湯煙に透ける星
湯煙に揺れる灯りや寒の風呂
寒の冷えじっくり温もる檜風呂
澄みわたる孤独の笑顔寒の月
冬嵐過ぎ星光る空静か
1/31
泥ネギの無人売りを見る翁
野鳥鳴き写真機の人立ち止まる
日脚伸ぶ我の足長影法師
まだ固き沈丁の蕾犬の声
夕映えを背に猫歩く寒の夕
夕映えや枯れ木並木のそそり立つ
寒の川低く白鷺羽広げ
1/30
節電の寒波毛布にくるまりて
大寒波温かきものばかり飲み
1/29
久々に娘らと見る冬の星
寒き道子らと歩けば近き道
1/28
翌夕も解け残る雪凍りをり
四階の窓から見下ろす屋根の雪
寒稽古昼は持ち寄るお弁当
日溜まりの昼寝の猫を見下ろして
温かき缶の紅茶を頬に当て
1/27
春を待つ寝てばかり居る病み上がり
冬晴れや飛行機の飛ぶ音を聞く
冬晴れやひたすら眠る病み上がり
寒々と壊され整地された街
ほんのりと薄紅の空寒の夕
夕焼けが水面を染める寒の海
乳の如白き露天湯寒の宵
1/26
寒平目椿造りに巻かれをり
特に今日味歯応へよし寒平目
1/25
風邪見舞いばかりのメール行き交ひて
一週間経ち風邪抜けず生姜飲む
風邪の日や母を気遣ひマスクする
稽古事出欠迷ふ風邪の日や
1/24
傘畳む夕べの雪の残る窓
ベランダに残る雪拭き布団干す
1/23
着ぶくれの二人歩調も横並び
中学生マフラー越しに振り返る
落とし物幼児の靴に雪積もる
傘差してなほ服に積もる牡丹雪
1/22
紫煙吐く毛糸帽子に白い髭
1/21
微熱あり他人行儀な寒の街
大寒や無人の部屋に戻り来る
大寒やホットワインの香漂ふ
健康が宝と気づく風邪の日や
1/20
雪の予報しっかり着こんで街へ出る
飛び込みて雪降る街で手套買ふ
雪の街温かいもの食べに寄る
雪の日や遠方の友とツイッター
子の失業聞き雪の町寒々と
1/19
教へられしょうが湯を飲む喉の風邪
風邪の日や毛布にくるまり夕の鐘
風邪の日や出そびれ夕の鐘を聞く
1/18
歌稽古今日は休みに風邪流行る
洗濯は乾くか薄日の寒の午後
留守番の無聊蜜柑の皮を剥く
ほろ酔ひの手の冷たさや寒の内
1/17
泥ネギと水仙並ぶ無人売り
寒椿押し合ひへし合ひ垣となる
寒のバラ凛々しく風に揺れてをり
1/16
寒の部屋震えつつ観るDVD
冷えきった足暖まらず寒の部屋
初場所や和服の客もちらほらと
1/15
缶チューハイ飲む帰り道寒稽古
1/14
山門に響く経文寒椿
雲切れて晴れ間広がる小正月
小正月お椀の半月上りゆく
1/13
裏山に椿ちらほら咲き始め
裏山の木に今日は椿咲く
来ては去りまた飛んでくる寒雀
1/12
寒波来る出かける老母に厚着させ
雪掻きの友の便りや我が家晴れ
懐かしき祖母の雑煮や具沢山
それぞれの夫の実家の雑煮自慢
1/11
今年まだ餅食べず鏡開き過ぎ
ダンス歌芝居と毎日初稽古
顔を打つ氷雨稽古の帰り道
寒風に顔だけ晒す露天風呂
寒風に手拭ひ揺れる露天風呂
寒風と露天風呂とで湯中りす
1/10
冬薔薇や一輪ひょろりと揺れてをり
歩くほど手袋マフラーコート脱ぎ
ヨガポーズ捻り上げれば冬の空
新春や沈み行く陽の燃え上がり
9日
金髪を揺らす二十歳の晴れ着かな
新成人晴れ着の一団ポテト持ち
新成人羽織袴が流行りかな
新成人ひょろりと羽織袴かな
8日
お芝居のショーケースで一日新春や
松明けて既に御慶も忘れけり
家も木も揺れてうなりて春嵐
3/30
リハビリの手でミシンかける春の日や
リハビリの痛みと戦ふ春の日や
3/29
春淡し打ち水の面凍りをり
3/28
露天風呂望む峰々霞みゆく
旅先の人情の味春の昼
茶を出され旅の出会ひや春炬燵
境内に残雪集めてうず高し
3/27
早春や諏訪御柱の力かな
早春や万治石仏微笑みて
石仏に願掛け回る春めく日
御神湯のけむり神社に春淡し
諏訪の宿残雪の峰うっすらと
3/26
鴬や包帯巻き直して出る
残雪の八ヶ岳望む麓駅
早春や主峰真白き八ヶ岳
樹林切れ残雪の山現れぬ
残雪の甲斐駒雲を切りて立つ
3/25
鴬や重き上着を脱ぎて出る
3/24
梅咲くやひと月遅れで春が来る
稽古終へひと月遅れの梅見かな
3/23
春雨やコンビニの外に傘並ぶ
3/22
指揉みてリハビリ専念春淡し
春淡し通夜帰りの列ゆっくりと
行列と別れて闇の沈丁花
鴬に目覚め左手リハビリす
3/21
ガラス越し港の町の春めきて
春淡しリハビリボールを握りしめ
3/20
旅先でぼた餅三つ求めたり
早春や再演芝居のさらに良く
3/19
春ショール艶やかな色を求めたり
3/18
早春や野球少年集合す
沈丁花マスクの中で深呼吸
稽古終へ三月の夜寒くなし
沈丁花極上の香に帰宅する
ぼた餅の餡の談義をひとしきり
春彼岸震災の去年思ひ出し
春彼岸出し抜かれ母墓参り
女子大生袴姿の華やぎて
卒業の日や色とりどりの袴着て
3/17
早春や友の舞台は同窓会
春雨や怪我の手傘をもてあます
3/16
未明地震眠れず朝の鴬や
地震の夜明け鴬に目覚めけり
沈丁の香を振り撒きてバイク行く
沈丁の香を煽りつつバイク駆け
沈丁の香を巻き起こしバイク行く
3/15
帰る娘にマフラーを貸す春寒し
もうおかしいいや未だ必要ダウンかな
久々の娘との夕食春淡し
3/14
帰り来て沈丁の香に癒されて
義理チョコの返しも義理でホワイトデー
夜の闇に存在の主張沈丁花
振り返りまた行き過ぎて沈丁花
誘われてしゃがんで香る沈丁花
3/13
沈丁花ひと月遅れて香り初め
沈丁や無断駐車にチェーン張る
3/12
春めくやベランダで見る夕の雲
手の負傷片手で菜の花食す夕
暫くは片手の暮らし菜花食ふ
うず高く春野菜載せピザが来る
3/11
国挙げて三・一一復興祭
一年目被災地は今日も春の雪
3/10
春の雪振り払いつつ稽古場へ
3/9
春雨や震災一周忌の迫る
春雨や若者の街彷徨ひて
迷ひ行く若者の街春の雨
3/8
美術館絡まる蔦の芽吹き待つ
城見上ぐ足元騒ぐ小雀や
3/7
道祖神巡る川辺に早春賦
オルゴール響く川辺に春の風
残雪を進みとうとう行き止まり
3/6
山深くなり残雪も深くなり
3/5
啓蟄や公演を終へ外に出づる
啓蟄や荷造りをして外に出づる
3/4
早春や積み重ねの結晶千秋楽
早春や信頼と絆千秋楽
3/3
一日中舞台三昧雛の日や
雛の日はマチネソワレの二公演
3/2
春雨や屋根のある道たどり行く
菜の花のむすびを買ひて楽屋入り
3/1
早春や舞台初日の幕が開く
2/29
首都圏の足乱れる雪閏の日
2/27
小屋入りや寒の戻りに肩すぼめ
早春や舞台作りの槌響く
蕾まだ沈丁咲かぬ二月末
2/24
稽古続き気付けば夜道冷え込まず
稽古三昧いつの間にやら春めきて
2/20
春寒し窓際よりも奥選ぶ
2/19
春寒しマスクの並ぶ電車車内
稽古終へ夜の巷や春寒し
2/18
窓際で灯りをとりて春寒し
2/17
帰り道三寒四温を実感し
今年まだ沈丁咲かず梅も見ず
マフラーで仲間見分ける暗き道
帰り来て部屋でも厚着余寒かな
2/16
春浅し煮込んだ野菜スープ飲む
通院の帰りの頬に春の雪
手首折り上着を羽織る余寒かな
手の怪我で袖を通せずコート背負ふ
2/15
春浅し家で映画観る怪我の日や
2/14
サイトにて義理配るバレンタインデー
2/13
風邪患者待合室はひしめいて
2/12
捻挫して余寒の滲みる帰り道
捻挫してコートのファスナー上げてもらひ
2/11
暖房に居眠りをする車中かな
建国の日忘れいつもの土曜かな
声優とツーショット撮影建国紀
2/10
芝居跳ね駅へと急ぐ余寒かな
2/9
風邪休み多き稽古場踊り込む
2/8
ちょいと出て小雪ちらつく宵の口
事故処理の終はり夕陽の寒々と
2/7
冬嵐去りあちこちに忘れ傘
2/6
皆で風邪ひき夕飯の算段す
家族皆風邪ひきまずは湯を沸かす
風邪ひいてカップの麺の活躍す
2/5
如月や朝起きてまず湯を沸かす
お握りを温めて貰ふ如月や
コンビニでおでんを選ぶ如月や
2/4
立春やお寺の塀を塗る作業
立春や庭球の音響く朝
立春や草野球のプレイボール
立春や調理実習白衣着て
立春の夕野球の子散り散りに
2/3
恵方巻き何も言はずにかぶりつく
恵方巻き具は七種類かぶりつく
北北西見て恵方巻きかぶりつく
2/2
どぶろくを飲む一番の寒き夜
一番の寒さ防寒全力で
2/1
北風の去り湯煙に透ける星
湯煙に揺れる灯りや寒の風呂
寒の冷えじっくり温もる檜風呂
澄みわたる孤独の笑顔寒の月
冬嵐過ぎ星光る空静か
1/31
泥ネギの無人売りを見る翁
野鳥鳴き写真機の人立ち止まる
日脚伸ぶ我の足長影法師
まだ固き沈丁の蕾犬の声
夕映えを背に猫歩く寒の夕
夕映えや枯れ木並木のそそり立つ
寒の川低く白鷺羽広げ
1/30
節電の寒波毛布にくるまりて
大寒波温かきものばかり飲み
1/29
久々に娘らと見る冬の星
寒き道子らと歩けば近き道
1/28
翌夕も解け残る雪凍りをり
四階の窓から見下ろす屋根の雪
寒稽古昼は持ち寄るお弁当
日溜まりの昼寝の猫を見下ろして
温かき缶の紅茶を頬に当て
1/27
春を待つ寝てばかり居る病み上がり
冬晴れや飛行機の飛ぶ音を聞く
冬晴れやひたすら眠る病み上がり
寒々と壊され整地された街
ほんのりと薄紅の空寒の夕
夕焼けが水面を染める寒の海
乳の如白き露天湯寒の宵
1/26
寒平目椿造りに巻かれをり
特に今日味歯応へよし寒平目
1/25
風邪見舞いばかりのメール行き交ひて
一週間経ち風邪抜けず生姜飲む
風邪の日や母を気遣ひマスクする
稽古事出欠迷ふ風邪の日や
1/24
傘畳む夕べの雪の残る窓
ベランダに残る雪拭き布団干す
1/23
着ぶくれの二人歩調も横並び
中学生マフラー越しに振り返る
落とし物幼児の靴に雪積もる
傘差してなほ服に積もる牡丹雪
1/22
紫煙吐く毛糸帽子に白い髭
1/21
微熱あり他人行儀な寒の街
大寒や無人の部屋に戻り来る
大寒やホットワインの香漂ふ
健康が宝と気づく風邪の日や
1/20
雪の予報しっかり着こんで街へ出る
飛び込みて雪降る街で手套買ふ
雪の街温かいもの食べに寄る
雪の日や遠方の友とツイッター
子の失業聞き雪の町寒々と
1/19
教へられしょうが湯を飲む喉の風邪
風邪の日や毛布にくるまり夕の鐘
風邪の日や出そびれ夕の鐘を聞く
1/18
歌稽古今日は休みに風邪流行る
洗濯は乾くか薄日の寒の午後
留守番の無聊蜜柑の皮を剥く
ほろ酔ひの手の冷たさや寒の内
1/17
泥ネギと水仙並ぶ無人売り
寒椿押し合ひへし合ひ垣となる
寒のバラ凛々しく風に揺れてをり
1/16
寒の部屋震えつつ観るDVD
冷えきった足暖まらず寒の部屋
初場所や和服の客もちらほらと
1/15
缶チューハイ飲む帰り道寒稽古
1/14
山門に響く経文寒椿
雲切れて晴れ間広がる小正月
小正月お椀の半月上りゆく
1/13
裏山に椿ちらほら咲き始め
裏山の木に今日は椿咲く
来ては去りまた飛んでくる寒雀
1/12
寒波来る出かける老母に厚着させ
雪掻きの友の便りや我が家晴れ
懐かしき祖母の雑煮や具沢山
それぞれの夫の実家の雑煮自慢
1/11
今年まだ餅食べず鏡開き過ぎ
ダンス歌芝居と毎日初稽古
顔を打つ氷雨稽古の帰り道
寒風に顔だけ晒す露天風呂
寒風に手拭ひ揺れる露天風呂
寒風と露天風呂とで湯中りす
1/10
冬薔薇や一輪ひょろりと揺れてをり
歩くほど手袋マフラーコート脱ぎ
ヨガポーズ捻り上げれば冬の空
新春や沈み行く陽の燃え上がり
9日
金髪を揺らす二十歳の晴れ着かな
新成人晴れ着の一団ポテト持ち
新成人羽織袴が流行りかな
新成人ひょろりと羽織袴かな
8日
お芝居のショーケースで一日新春や
松明けて既に御慶も忘れけり
一日一句 44へ