案内板
「
白河市指定史跡
庄司戻しの桜(霊桜碑)
所在地 白河市表郷中野字正司戻五十八
指定年月日 昭和五十五年三月十四日
治承四年(一一八〇)、源頼朝の挙兵を知り奥州平泉から鎌倉に馳せる源義経に対し、 信夫の庄司佐藤基治は自子継信・忠信を従わせ、決別するにあたり「汝等忠義の士たらば この桜の杖が生づくであろう。」と諭して携 えていた一本の桜の杖をこの地に突き立てた。 この後、戦いに臨み兄弟共に勇戦し、義経の 身代わりとなって討死した。
桜はその忠節に感じて活着し繁茂したという。後の天保年間(一八三〇~四四) 野火に よって焼失した後も、新しい芽が次々と出て、 美しい花を咲かせるという。