紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

黒野宿笠懸地蔵は、地蔵ではなく灯籠


大月市郷土資料館発行のツアーガイド資料によりますと、黒野宿の笠懸地蔵は地蔵ではなく、何と!灯籠に分類されるそうです。
 
「傍らに立つ説明文によると、 黒野田地区ではその由来 についてはわからないままに古くから 「笠懸地蔵」と呼 ばれていたようです。 しかし、 笠石の後部に 「秋葉山 安政二年卯年五月」 と刻まれていることから、 火伏の神の 住む秋葉山と関係あるものとして 『大月市の石造物』 (大 月市教育委員会 1993) では、 「灯篭」 として分類して います。 そう言われてみると、 笠の上に載っている玉状 のものは宝珠に似ていますし、 笠はそのままに、 人型の 部分は基礎や竿 (柱) にあたるようにも見えます。 おそ らく頭部と笠の間には火をともす火袋とそれを支える中 台があったのでしょうが、 水害や道路拡幅工事などによ り散失してしまったのだと考えられます。」