稲妻型屋敷割りの道
案内板
「 稲妻型屋敷割りの道
中山道守山宿は街道筋の距離が、文化十四年の記録では一○五三間、内民家のある町並が五六九間という長い街村であった。 宿場の西端には市神社があり、その向かいには高札場があった。 この高札場から東に約四十mには宿場の防火、生活用水となった井戸跡がある。 街道筋の特色は、このあたりの道が最も幅広く、高所にあることと道路に沿った民家の敷地が、一戸毎に段違いとなっていることである。 段違いの長さは一定ではないが、およそ二~三尺で、間ロの幅には規定されていないことがわかる。 この屋敷の並び方がいつごろから行われたかを知る史料はないが、守山宿が守山市と関連して商業的機能と宿場を兼ねたことで、問屋、庄屋、本陣、市屋敷などを管理するため、あるいは怪しい人物が隠れても反対側から容易に発見できるなど、治安維持のための町づくりであった。