案内板
「 沓掛馬頭観音
Kutsukake Batokannon
霊験あらたかで有名なこの馬頭観音 の縁起によれば、昔、木曽義仲 公の名馬は、人の言葉がわかりました。義仲が木曽の桟の絶壁に通りかかり目算で「七十三間とべ」と号令をかけました。馬は命ぜられるまま正確に七十三間とびましたが、実際は七十四間あったので人馬ともに河中へ転落してしまいました。義仲は九死に一生を得て助かりましたが、かわいそうに名馬はなくなりました。そこで、義仲は金の観音像を作らせて一堂を立てて馬の菩提を弔ったといいます。それがこの観音堂のいわれです。
以前は、もう少し南の観音坂にありましたが、明治四十三年の鉄道工事の折に、現在地一里塚の上に移築されました。 」