紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

一日一句 30

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電車旅眠気を誘ふ春うらら

乗り換へを待ちパン食べる春の昼

乗り換へて乗り継ぎて行く春の旅

残雪の南アルプス電車旅

残雪の山見る車窓電車旅

林から残雪の山現るる

残雪の山遠くなる電車旅

日除け上げ残雪の山電車旅

残雪の甲斐駒の下電車行く

4/2
春の夕余震に再び恐れけり

春光や募金集めの声高く

4/3
春の風邪葛根湯ですぐ治り

花冷えやポストへ走る急ぐもの

巻き戻し反復練習春の宵

4/4
娘住む街の探検花満開

満開の花を娘と二人占め

新居まずカーペット敷く春の夕

4/5
炭火串焼ける煙や春の夜

節電の街は昭和や春の宵

震災後決行の芝居春の夢

4/6
改札を出る鮮やかな春コート

ことことと煮える匂ひや春の宵

4/7
春昼寝起こさぬようにテレビ消す

うららかや母の昼寝をさまたげず

ゆったりと眠気の移る春の午後

我が家では最後の学生入学式

入学式終えて定期を買いに行く

4/8
よく咲いて吹けばこぼれる桜かな

黄昏のホームに満開花の駅

花ひとつひとつもすべても桜かな

4/9
白杖の人見おくりて花の下

四階の余震に揺れて花曇り

新緑の出ずる早さよ深呼吸

4/10
城門を下る幼子桜散る

陸橋にかかる桜の満開に

花満開千鳥ヶ淵の人波や

花びらの髪に散り来る並木かな

花の下焼き芋売りの試食かな

花見客そこに集まる垂れかな

花見つつ地震の話題の散歩かな

同窓会来し方行く末花の下

花の下ヤクルト売りの笑顔かな

震災の憂いリセット花見かな

石垣とお濠にかかる花の顔

落ち椿たどりて出る広場かな