2013年
4/19
いつも会ふランドセルの子躑躅咲く
掃き掃除の人姿なく躑躅咲く
縞縞の腹きらきらと初鰹
4/18
登校の子らシャボンの香春の朝
庭いっぱいシャボンの香の家春の朝
鳴く犬に返事する人春の朝
老鴬の鳴く朝ひとときゆったりと
煮付けにと捌かれてをり春のエイ
4/17
後ろ姿闇に消えゆく春の宵
4/16
引っ越しのシーズンサボテン捨てられて
まだ房の揃はぬ藤の繊細な
初物のひじきの釜あげ売る声や
初物のひじきでサラダ作る夜
新ひじき香り歯応えよきサラダ
4/15
夕闇に小手毬の白飲まれゆく
夕闇に小手毬の白溶けて消え
磯の香のサラダメインは新ひじき
新ひじき磯の香りのサラダかな
4/14
地震あり新緑の窓開け放つ
自販機を包んでツツジ満開に
休日や春らしき服着て歩く
躑躅咲くその白映ゆる薄暮かな
4/13
ハナダイコンの斜面流れ行く車窓
ハナダイコン車窓いっぱい続く斜面
稽古場へ行く道早も藤の咲く
4/12
どっしりと岩かと思ふ大栄螺
きらきらと氷に抱かれるサヨリかな
4/11
老鴬を聞きつつ朝の仕度する
掃き掃除する朝躑躅咲き始め
帰り道伸びたなずなが風に揺れ
春寒し道行く人はみな厚着
兄の誕生日を祝ふ春の夜
4/10
茹でられて空豆並ぶフォーメーション
居酒屋の空豆並ぶフォーメーション
造花飾り春を演出パチンコ店
自転車の人春コートふんわりと
春の夕仕舞ひ忘れの干した靴
崖下を耕しムスカリ咲く庭に
4/9
まだどこか残花のありて花の飛ぶ
ひらひらと歩道を伝ふ花と行く
公園の灯のノスタルジー春の宵
4/8
春爛漫都電の走る街に来る
4/7
嵐過ぎ残花はらはら落ちる朝
もう余花もなく見えはらはら舞ひ落ちる
観劇の前のカレーや春の宵
デートする人多き街春の宵
強風に倒れる看板花も散る
芝居跳ね春燈灯る街に出る
芝居跳ね花冷えの街に灯が点る
乗り換えの電車まだ来ず春寒し
劇場のカフェカレー美味し春の宵
4/6
新緑を震わせ嵐吹きすさぶ
新緑を窓辺に見つつ稽古かな
警報のニュース次々春嵐
新緑のふつふつ出でる朝を行く
4/5
花散るや塵取りひとつ置き去りに
ひらひらと散る花びらと歩む道
対岸のトランペット響く春の宵
春公園時報はオクラホマミキサー
4/4
線路脇に咲くひなげしの風に揺れ
線路脇に咲くひなげしのか細さよ
制服の子ら襟正し新学期
上履きを持って登校新学期
春爛漫エイとウツボが入荷する
4/3
花びらの斑模様の歩道行く
花散るや傘にも道にも草の葉も
花びらを払ひて傘を畳みけり
柔らかく美味しいムギイカ今が旬
4/2
春休みマンボウ解体に子ら集ひ
4/1
気に入りのブログでびっくり四月馬鹿
ハルジオン今年もひょっこり顔を出し
白塀の蔦新しき葉が生まれ
3/31
新芽出て木々若緑を纏ひ初め
稽古場の窓木々萌える季節来る
稽古場の目印の木の萌え出し
新調の春コート何度も誉められて
花冷えや稽古後皆で食事しに
3/30
迷ひ道桜満開坂を行く
迷ひ道桜吹雪を往復し
デュエットの声響き行く花爛漫
同窓会遅れて合流春寒し
春寒し甘味処の茶の美味し
花冷えや温かきもので一服す
居酒屋に早めに入る春寒し
花冷えや宮崎地鶏の店美味し
3/29
吹き溜まる桜散らして遊ぶ子等
センターを取り桜鯛見得を切る
春淡し平目と鰈の共演す
3/28
花びらの絨毯を行く朝の道
ちらちらと花舞ひ降りて積もり行く
ひと日空き急にたんほぽ増える道
蒲公英の一家木の根に寄り添ひて
散る花に合はせゆったり歩む道
電車から花見しながら退勤す
トンネルを抜け花の谷の広がりて
電車から見る昔花見をした公園
3/27
花冷えや傘の人々足早に
凄まじき黒鳥を観る花冷えや
花散らす雨傘の人足早に
花冷えや黒鳥の映画凄まじく
3/26
夕暮れの桜凛としなまめかし
夕桜川面にぐぐぐと腕伸ばし
夕暮れの闇に溶けゆく桜かな
一日を終へ団欒の桜餅
ひと日終へ朧の月と帰り行く
街灯が点り桜のなまめきて
街灯に闇の桜のなまめきて
薄闇の桜灯りに蘇る
夜桜を車窓に映し電車行く
3/25
花の枝も次第に重なり段葛
花の枝の下傘も咲く段葛
客待ちの車夫立つ古都の花の雨
段葛重なる枝や花の雨
裏参道一人降り行く花疲れ
3/24
体調の悪き日テレビで花見する
3/23
夜桜が騒ぐ泡沫月も出て
泡沫の夢や夜桜騒ぐ月
月光に夜桜騒ぐうたかたや
3/22
早春や火事の騒ぎで遠回り
ワカメ採る序でのカメノテ美味き物
夕暮れや帰宅の道の花見かな
3/21
登園の親子の自転車花満開
3/20
段状に桜草咲く駅構内
足元の桜草見て段上る
出た序でぼた餅たんと買ってくる
買ってきたぼた餅母に好評で
花の下子どものキックスクーター
花の下キックスクーターの子駆ける
3/19
五分咲きの桜見上げて通勤す
三月や栄螺ほら貝並ぶ台
掃き掃除の人姿なく躑躅咲く
縞縞の腹きらきらと初鰹
4/18
登校の子らシャボンの香春の朝
庭いっぱいシャボンの香の家春の朝
鳴く犬に返事する人春の朝
老鴬の鳴く朝ひとときゆったりと
煮付けにと捌かれてをり春のエイ
4/17
後ろ姿闇に消えゆく春の宵
4/16
引っ越しのシーズンサボテン捨てられて
まだ房の揃はぬ藤の繊細な
初物のひじきの釜あげ売る声や
初物のひじきでサラダ作る夜
新ひじき香り歯応えよきサラダ
4/15
夕闇に小手毬の白飲まれゆく
夕闇に小手毬の白溶けて消え
磯の香のサラダメインは新ひじき
新ひじき磯の香りのサラダかな
4/14
地震あり新緑の窓開け放つ
自販機を包んでツツジ満開に
休日や春らしき服着て歩く
躑躅咲くその白映ゆる薄暮かな
4/13
ハナダイコンの斜面流れ行く車窓
ハナダイコン車窓いっぱい続く斜面
稽古場へ行く道早も藤の咲く
4/12
どっしりと岩かと思ふ大栄螺
きらきらと氷に抱かれるサヨリかな
4/11
老鴬を聞きつつ朝の仕度する
掃き掃除する朝躑躅咲き始め
帰り道伸びたなずなが風に揺れ
春寒し道行く人はみな厚着
兄の誕生日を祝ふ春の夜
4/10
茹でられて空豆並ぶフォーメーション
居酒屋の空豆並ぶフォーメーション
造花飾り春を演出パチンコ店
自転車の人春コートふんわりと
春の夕仕舞ひ忘れの干した靴
崖下を耕しムスカリ咲く庭に
4/9
まだどこか残花のありて花の飛ぶ
ひらひらと歩道を伝ふ花と行く
公園の灯のノスタルジー春の宵
4/8
春爛漫都電の走る街に来る
4/7
嵐過ぎ残花はらはら落ちる朝
もう余花もなく見えはらはら舞ひ落ちる
観劇の前のカレーや春の宵
デートする人多き街春の宵
強風に倒れる看板花も散る
芝居跳ね春燈灯る街に出る
芝居跳ね花冷えの街に灯が点る
乗り換えの電車まだ来ず春寒し
劇場のカフェカレー美味し春の宵
4/6
新緑を震わせ嵐吹きすさぶ
新緑を窓辺に見つつ稽古かな
警報のニュース次々春嵐
新緑のふつふつ出でる朝を行く
4/5
花散るや塵取りひとつ置き去りに
ひらひらと散る花びらと歩む道
対岸のトランペット響く春の宵
春公園時報はオクラホマミキサー
4/4
線路脇に咲くひなげしの風に揺れ
線路脇に咲くひなげしのか細さよ
制服の子ら襟正し新学期
上履きを持って登校新学期
春爛漫エイとウツボが入荷する
4/3
花びらの斑模様の歩道行く
花散るや傘にも道にも草の葉も
花びらを払ひて傘を畳みけり
柔らかく美味しいムギイカ今が旬
4/2
春休みマンボウ解体に子ら集ひ
4/1
気に入りのブログでびっくり四月馬鹿
ハルジオン今年もひょっこり顔を出し
白塀の蔦新しき葉が生まれ
3/31
新芽出て木々若緑を纏ひ初め
稽古場の窓木々萌える季節来る
稽古場の目印の木の萌え出し
新調の春コート何度も誉められて
花冷えや稽古後皆で食事しに
3/30
迷ひ道桜満開坂を行く
迷ひ道桜吹雪を往復し
デュエットの声響き行く花爛漫
同窓会遅れて合流春寒し
春寒し甘味処の茶の美味し
花冷えや温かきもので一服す
居酒屋に早めに入る春寒し
花冷えや宮崎地鶏の店美味し
3/29
吹き溜まる桜散らして遊ぶ子等
センターを取り桜鯛見得を切る
春淡し平目と鰈の共演す
3/28
花びらの絨毯を行く朝の道
ちらちらと花舞ひ降りて積もり行く
ひと日空き急にたんほぽ増える道
蒲公英の一家木の根に寄り添ひて
散る花に合はせゆったり歩む道
電車から花見しながら退勤す
トンネルを抜け花の谷の広がりて
電車から見る昔花見をした公園
3/27
花冷えや傘の人々足早に
凄まじき黒鳥を観る花冷えや
花散らす雨傘の人足早に
花冷えや黒鳥の映画凄まじく
3/26
夕暮れの桜凛としなまめかし
夕桜川面にぐぐぐと腕伸ばし
夕暮れの闇に溶けゆく桜かな
一日を終へ団欒の桜餅
ひと日終へ朧の月と帰り行く
街灯が点り桜のなまめきて
街灯に闇の桜のなまめきて
薄闇の桜灯りに蘇る
夜桜を車窓に映し電車行く
3/25
花の枝も次第に重なり段葛
花の枝の下傘も咲く段葛
客待ちの車夫立つ古都の花の雨
段葛重なる枝や花の雨
裏参道一人降り行く花疲れ
3/24
体調の悪き日テレビで花見する
3/23
夜桜が騒ぐ泡沫月も出て
泡沫の夢や夜桜騒ぐ月
月光に夜桜騒ぐうたかたや
3/22
早春や火事の騒ぎで遠回り
ワカメ採る序でのカメノテ美味き物
夕暮れや帰宅の道の花見かな
3/21
登園の親子の自転車花満開
3/20
段状に桜草咲く駅構内
足元の桜草見て段上る
出た序でぼた餅たんと買ってくる
買ってきたぼた餅母に好評で
花の下子どものキックスクーター
花の下キックスクーターの子駆ける
3/19
五分咲きの桜見上げて通勤す
三月や栄螺ほら貝並ぶ台