紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

一日一句 29

2011年
3/19
上りつめ寒緋桜の境内や

地震後のストレス解消梅訪ね

小さき子のいなりを襲ふ春の鳶

節電の夕方明るしもう彼岸

3/20
墓参り挨拶し合ふ春彼岸

春らしき花供へたり春彼岸

節電やデパート暗し春彼岸

節電や駅事務所暗し春彼岸

売り切れの電池探して春彼岸

震災後出る人少なし春彼岸

3/21
春彼岸お中日はまた冷えて

たらの芽天震災後久々の店

震災の東北に春まだ遠し

被災地のテントに積もる春の雪

春分や暖かさまだ足踏みし

被災地へこの春日差し送りたし

3/22
余震ありまだ落ち着かぬ春彼岸

3/23
彼岸とはいへど今日は手冷たし

春キャベツ何もつけずにバリバリと

3/24
停電の中止の放送春寒し

春寒や節電の部屋厚着して

3/25
春寒し新生活の部屋探し

春寒や駅十八分は遠く

何軒も見て部屋決める三月末

親元を出る娘の買ひ物春の夜

新生活五点セットを買ふ春や

3/26
節電の電車冷え冷え弥生末

春寒や節電で上る長階段

稽古場も節電で寒き弥生末

年寄りに節電と言へぬ春寒や

3/27
春愁や本来ならば千秋楽

震災で公演は延期悲し春

節電の稽古場電車寒き春

薄暗く寒き節電弥生末

金八も別れの春や歴史閉ず

3/28
本日のノルマ為し終え春の夕

西では桜開花と聞く我が寒さ

今日少し暖かですねと会釈して

コート脱ぎマスクの集団行進す

白き肌揺らめく春の露天風呂

3/29
坂下る足止めハナダイコン愛でる

坂道を行けばハナダイコンの土手

坂道や一際明るきハナダイコン

足取りも軽く行く道諸葛菜

3/30
子と共に各駅停車春の旅

ゆっくりと節電電車で春の旅

3/31
花の上に青年城のそそり立つ

花の上に黒天守閣そびえ立つ

そこだけが満開の下に花見客

石垣のがっしりと組まれ花の上

山の上に荷物持ち来る花見客

お呈茶をいただく庭に雪柳

水琴勤窟屈んで聞けば春うらら

立礼の茶席の菓子に土筆の絵

立礼でいただくお茶に春の菓子

春雨じゃ濡れて行こうと旅の街