2011年
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寒中や家々夕陽に染まりけり
寒の朝フロントガラスも凍ててをり
冬帽子揺れて可愛いき後ろ髪
大雪で新幹線の遅延あり
寒中の稽古終え記念撮影し
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昨日の寒稽古今日の筋肉痛
夜目遠目綿入れ半纏赤かりし
凍て道を帰り癒しの熱きお茶
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恒例の芝居御慶で顔合はせ
今年また一、二、三月芝居浸け
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裁縫の日々タイトルは冬のミシン
投句する五月号に載る正月句
菜の花をまず肴にて今宵飲む
素晴らしき冬晴れ夕日は赤くなく
もったいない冬晴れ日がなミシン踏む
芋焼酎お湯割りばかりの寒の内
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布団から出られない朝大寒や
あれば食ひなければないなり寒の内
稽古場への階段急なり大寒や
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日向ぼこしながら今日も針仕事
洗濯の取り入れ防寒しっかりと
母が我にくれたはずのショール母が巻く
室内でも手袋ほしき針仕事
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針仕事終え空眩しい寒の朝
半島を抜け空広き寒の朝
乗り継いでオリオンの見える街に来て
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冬枯れの木々青空を突いて立つ
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冬帽子ベンチに並ぶ双子かな寒稽古まずしっかりと筋伸ばし
稽古場の熱気から寒の街へ出る
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一月や来年度準備始まりて
それぞれの神を信じて寒の街
冬晴れや末っ娘二十歳の誕生日
湯煙の彼方の幻寒の風呂
寒中や手足伸ばして露天風呂
寒中や首凝りほぐす露天風呂
迫り来る湯に逆らひて寒の風呂
ゆっくりと凝りほぐす寒の露天風呂
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寒椿ひっそり咲いて日々過ぎて
薄雲のベール纏ひて寒日輪
寒暁や手水に起きてまた潜る
寒の寝坊喉の痛みの引いてをり
陽当たりの良き部屋DVDを見る
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寒の内大安といひて雛届く
凍て星を見つつ母子の帰り道
レッスンを終えてそれぞれ寒の道
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稽古終え耳痛き寒さ夜の街
二十二時稽古帰りの凍てし道
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冬の夜たっぷりゆったり湯に浸かる
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厳寒や稽古重ねて今日本番
お肌まで冬の乾燥今日舞台
暖房を切りアップする今日本番
静電気防止を衣装に今日本番
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舞台終え睦月晦日の朝寝かな
厳寒も布団で過ごす舞台明け
厳寒や舞台終え次の稽古かな