案内板
「 仙台城大手門は素木造(しらきづくり)二階建、屋根は入母屋造(いりもやづくり)瓦葺である。桁行が 65尺(約19.7m)、側面の梁間(はりま)が22尺3寸(約6.8m)、高さは約12.5m全国的にも最大級の城門であった。正面冠木(かぶき)に菊と桐の金箔押(きんぱくおし)の飾金具をあしらい、棟に鯱(しゃち)を頂いていた。脇櫓(わきやぐら)とともに国宝に指定されていたが、昭和 20年(1945) 7月9日の仙台空襲により焼失した。門の北東の石垣上には『多聞塀(たもんべい)」』と称される桟瓦葺(さんがわらぶき)、漆喰(しっくい)塗の土塀が配されている。この土塀は空襲 で焼け残ったもので、仙台城内に現存する唯一の建築物である。」