紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

沢の馬市碑

沢の馬市碑 案内板
「   沢の馬市碑

この地域は、箒川沿岸の採草地に恵まれ、 村の共有地の草刈 劇場もあって、馬産地としての先駆者も居たところであった。 東北線が開通した翌年の明治20年、当地方で有名な伯楽、 中 村の村上喜平氏福島県の泉撰右エ門氏は、関東に馬市を開 設したいと考え、 沢村の人々と話し合い、 馬市を開いた。 馬市は、毎年3月・8月・12月とし、 それぞれ7日間定期的に開き、 馬宿も13軒を数え、南部駒・三春駒・那須駒など、全国から集 まる馬主・博労や客で賑わい、 矢板・大田原方面の商人の出店も 出て盛況であった。
 馬宿では、親類や知人の応援を得て客の接待・馬の世話などに当たり、近隣の農家では馬糧の供給と馬屋から出る堆肥を集めるなど、沢地区だけでなく近隣地区にまで、馬市の恩恵は及んだ。
 この馬市も、戦争が激しくなるにつれて、物資が不足し、馬の集散も少なくなったので、昭和18年には閉鎖になってしまった。
 ここに建つ勝善神・生駒神碑などは、馬市開設の記念碑であり、往時の賑わいを偲ぶ歴史の碑である。  」