案内板
「 ③修験 智拳寺跡
山岳宗教と仏教が習合された信仰的宗教が修験である。奈良時代に役小角を開祖として始まったといわれている。室町時代には、天台宗系本山脈、真言宗系を当山脈としていた。
甲斐国誌によれば、県内の本山脈は八十五院当山脈が二百四十院あった。智拳寺は、当山脈に属して、勝軍山と号し、甲斐国の府中の宝蔵院、堺町の明玉院とともに三触頭の一院として、文政十三年には男女各二人がいて除地四畝二十四歩を領有し権勢を誇り、布教に努めていた。
尚、台ヶ原村年中行事である「除昆虫祭祀」にも田中神社、龍福寺とともに参画し、地域に密着した活動を続けていたが、明治四年の神仏分離令により傘下の各院とともに廃寺になった。
平成十七年三月吉日 台ヶ原区 」