紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

石碑「甲州台ケ原宿とお茶壺道中」

石碑「甲州台ケ原宿とお茶壺道中」

「 甲州台ケ原宿とお茶壺道中

 お茶壺道中とは、江戸時代に将軍家御用達の新茶を京都宇治から江戸城まで運んだ行列である。行列の格式は極めて高く御三家の大名行列さえ道を譲っていた。また、庶民にとってもズイズイズッコロバシのわらべ謡の歌詩の中にある『茶ツボニ追ワレテドンピンシャン抜ケタラドンドコショ』のように日常生活に迷惑な行列であった。
 行列は、毎年四月に江戸城を出発し帰路は中仙道奈良井宿と下諏訪に逗留後、甲州路へと入り台ケ原宿田中神社の拝殿に一泊し谷村勝沼町で夏の暑さを避けて収蔵し秋口に江戸城へと搬入されていた。この行列には寛永十年から元禄三年まで行われていたという記録がある。
 甲斐国史によれば、お茶壺道中が田中神社に一泊するので、柱や壁に落書きすることを禁じ修造料として金拾料を二度にわたって拝領したと記述している。故に台ケ原宿とお茶壺道中は史実が語るゆかりの里である。  」