案内板
「 市指定有形民俗文化財(民俗)
所在地 飛田給一丁目二十五番地 薬師堂
指 定 昭和四十九年七月十二日
この製造が「飛田の原の石薬師」と言われ、庶民信仰の対象となっているものです。 江戸時代初期、貞享年間(一六八四~八七)に、元仙台藩士の松前意仙により造立されました。
松前意仙は、諸国を巡り歩いたのち、ここ飛田給を生涯の地と定めて庵を結びました。 医業のかたわら、信仰する薬師如来の功徳をもって、人々を悟りの境地に導こうと、自らこの像を刻んで安置したと伝えられています。
像身は一四〇㎝の立像で、左手に薬壺をのせ、右手は施無畏印を結び、慈悲に満ちた表情をしています。 背面には「施主為松前意仙行重二世安楽 貞享三丙寅四月十六日」の刻銘があります。
はじめは野外に置かれていましたが、弘化四年(一八四七)に仏堂が建てられ、堂内に安置されるようになりました。
平成二十四年十一月三十日