井戸跡
案内板
「 井戸跡
この井戸は、天保四年(一八三三年)の宿場絵図に記載され、それ以前から存在したもので、他にもあったとされるが、現存しているのはこれ一基だけです。
守山宿は、野洲川の旧河道がつくった自然堤防という微高地のため、用水路がなく、宿場の防火や生活用水に使用されたと思われます。 平成二年の市教育委員会との合同調査では、井戸は漆喰の枠が、六段積み重ねられ、さらに数段が土砂の流入で埋まっていることがわかりました。 上部の石組は、一辺九十cmで四角形に組んでいて、盤石は、後世にのせたようです。 この石組は、もともと西に二十m程行った所のコの字型になっている所にありましたが、平成十八年から平成二十一年の側溝工事に伴い、中山道守山宿歴史文化保存会・中山道ろくはち会・中央商店街がこの地に移転保存したものです。 守山宿の往時の生活を知る貴重な遺産です。
平成二十二年四月
中山道守山宿歴史文化保存会 」