案内板
「 子野の地蔵堂石仏群
昔このあたりに地蔵堂があったといわれますが所在は明らかではありません。
中山道を通る旅人の心を和ませたといわれるしだれ桜の名木が境内にあり、街道まで枝が延びて趣があります。
ここは無縁の石仏を集めた所とも伝えられ、元禄七年(一六九四)の庚申塚や地蔵、観音像等が数多く祀られています。
また、文政五年(一八二二)の『南無阿弥陀仏』と独特の文字で書かれた高さ二・〇メートルの徳本行者な名号石があり、生き仏と言われた彼が文化年間(十九世紀初め頃)にこの地に逗留して、『称名念仏』を布教したことを偲ばせます。