紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

一日一句 102

 

2017年2月

2/1
親子して水仙の花に見入る午後

恵方巻き準備に追はれる魚屋も

2/2
三方に伸ばすバランス寒稽古

稽古後は心もほぐれ寒の月

2/3
北北西向き恵方巻きにかぶりつく

マフラーを引き摺る人に声をかけ

豆撒きまや袋掲げて豆を待つ

2/4
ひたすらにカキフライ揚げる土曜かな

夕暮れが寂しさ誘ふ春立つ日

2/5
春浅し布団で見つかる探し物

紅梅の香に誘はれて薬師堂

2/6
お隣の梅咲き始めに気づく朝

春浅し髷結はぬ力士は脛を出し

2/7
青象の上がり下がりや春浅し

謎を解く知恵を出し合ふ余寒かな

2/8
春浅し思ひ切りはしゃいでやり過ぎて

恐竜の胸元に虹春浅し

掴まれて二月の空を回転し

2/9
雪の日はひたすら籠りて絵を描いて

2/10
背後から追うてくる雪振り払ひ

春雨のスープをすする余寒かな

2/11
あちこちで工事の季節二月かな

今日もまた大雪のニュースを遠き町

2/12
チャウダーカップで手温め余寒かな

チョコ売り場掻い潜り行く二月かな

2/13
安くてもラッピングで勝負バレンタインデー

隣町へ歩いて本買ふ春隣

2/14
それぞれの思ひ出作るバレンタインデー

ゴスペルで歌って踊る春隣

2/15
マッサージが眠気を誘ふ春隣

チョコの首尾聞いてみる二月十五日

2/16
金目鯛切り落とされたアラの山

鮟鱇のぶつ切りどんどん売れて行く

2/17
春一番うねって唸り吹き過ぎる

手作りのおこぼれ相伴する二月

2/18
強風で杉花粉症が悪化する

重い足を出迎へてくれる沈丁花

2/19
土の上十センチに咲く白丁花

焼き鳥の匂ひが染みる余寒かな

2/20
ねばねばのメカブ詰めるはひと苦労

春二番に翻弄される大荷物

2/21
花粉症によいから春はきんぴら蓮根

春はまだ一歩進んで二歩下がる

2/22
ゴンドラにサンタルチア響く浅き春

春先にマスクを外すディズニーマジック

2/23
メカブ刻み湯にぶち込めば緑色

ストイックな稽古に励む浅き春

2/24
苦労して写真印刷浅き春

少しずつ少しずつ前進三寒四温

2/25
フグさばく見物客が増えて行く

2/26
お茶会に集まる和装春隣

2/27
ライヴ観に行き友と会ふ二月かな

スープ飲みほっとひと息余寒の夜

2/28
ゴスペルはアップのグルーヴ二月逝く

ダンスで爽快草木萌動(めばえいずる)

 

一日一句 103に続く

https://asiandream0804.hatenablog.com/entry/2023/03/22/174551

 

一日一句 目次 1
https://asiandream0804.hatenablog.com/entry/2023/02/07/092704

一日一句 目次 2
https://asiandream0804.hatenablog.com/entry/2023/02/10/125624

 

一日一句 目次の目次
https://asiandream0804.hatenablog.com/entry/2023/05/29/195328