紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

発掘調査された長峰砦跡

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案内板
「  発掘調査された長峰砦跡
     所在地 山梨県上野原市大椚

 長峰砦跡は、やや小規模な中世の山城跡です。一説によると、武田信玄の時代に上野原を治めた加藤丹後守景忠が築いたといわれ仲間川対岸の大倉砦と連携し、東から侵攻する外敵に備えたと考えられています。しかし、砦については不明な点が多く、中央自動車道建設工事などよる影響のため、元の姿をよくとどめない状況になっていました。その後、遺跡が再び中央自動車道拡幅工事区域に取り込まれたちめ、平成七年から十年に山梨県埋蔵文化財センターが工事着手前に発掘調査を実施しました。
 調査の結果、郭(くるわ 見張りなどを置く平坦地)の跡、尾根を切断する堀の跡などが見つかり、堀から青銅製の鉄砲玉が出土するなど、戦国時代末の長峰砦に結びつく成果がありました。また、江戸時代の甲州道中と見られる道路の跡が、尾根筋を縫うように断続的に発見されました。道は幅一メートルと狭いうえ、地形に沿って蛇行や起伏が激しく、険しい道であったことがうかがえます。

    平成31年3月
       上野原市教育委員会 」