紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

一日一句 47

 
2012年

7/18
梅雨明けの宣言の朝空曇る

梅雨明けや裏道に店三、四軒

受信待つ翁アロハシャツ羽織り

順繰りに真夏と冷房縫ひてゆく

7/17
鳴き初めの蝉まだ少し元気出ず

ゆっくりと蝉しぐれの下ペダル漕ぐ

7/16
風に乗り焼そばの匂ひ夏祭

夏祭り囃子と匂ひに誘われて

たこ焼と生ビール持ち夏祭り

7/13
梅雨空を気にしつつ干すベランダに

7/12
瑠璃茉莉揺れるベンチに荷を置きて

7/11
待つ時間風鈴の音を聞いてをり

7/10
洗濯をせよと予報の梅雨晴れ間

7/9
週末の疲れ抱へて大昼寝

7/8
節電や冷房つけてはまた消して

7/7
地下室で録音雨の七夕や

7/6
地下鉄の風で輝く笹飾り

7/5
梅雨の窓雲をよぎりて鳥の飛ぶ

梅雨蒸して窓から響くサキソフォン

繁る枝ベンチの覆ひとなりにけり

梅雨晴れ間パンダ出産の報届く

7/4
子燕を写すカップル海の街

7/3
水害の出て梅雨前線のさばりぬ

7/2
梅雨晴れ間屋根の谷間に夕の月

被災地を救へと今年も短冊に

7/1
七夕や素朴な飾りに癒される

帰路の駅七夕飾りに迎へられ

梅雨空と相談しつつ荷を造る

6/30
骨折れた日傘開けず物陰に

さくらんぼ用意し夫の誕生日

6/29
瑠璃茉莉の下のベンチで荷を直す

荷を直すベンチにかかる瑠璃茉莉

さくらんぼつい手が伸びる甘さかな

6/28
梅雨晴れ間ビル清掃のロープ揺れ

瑠璃茉莉不安な私に笑みかける

木立ち奥額あじさいの凛と咲く

カリヨンの響く街の空梅雨晴れ間

瑠璃茉莉硝子に映る立ち姿

6/27
歯を抜きて麻酔で喋れず梅雨寒し

青蔦のベンチで休む抜歯後

歯を抜きて物食べられず梅雨寒し

6/26
短夜の余韻もなくて朝の顔

梅雨寒やミシンひたすら掛けてをり

庭の奥額紫陽花の海となる

袋物ひとつ仕上がる梅雨晴れ間

6/25
週明けは梅雨寒の街リュック背負ひ

梅雨寒やキング・オブ・ポップの眠る空

6/24
大荷物持ち坂上る梅雨晴れ間

衣装着る時冷房入れ薄暑かな

6/23
節電の稽古場六月の暑さ

夕方の風心地よく梅雨晴れ間

6/22
フェンスから白き顔出す額の花

五月雨の上がり作った荷を運ぶ

6/21
梅雨曇り雨を催す風を嗅ぐ

6/20
歯の治療終へ梅雨晴れ間雲走る

走り来る黒フォーマルの女梅雨晴れ間

6/19
六月の台風傘が滝となり

 

 

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一日一句 目次 2
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