紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

一日一句8

10/20
窓を打つ雨音を聞く秋寒し

秋雨や部屋ではCDかけ踊る

秋寒しシャワーもちょっと辛くなり

秋雨の薄暗き部屋カフェすする

10/21
名も知らぬ秋の花雨に散り落つ

秋薔薇のひとつ咲き残り雨の中

秋雨や肩を揺らして歩く人

秋小雨下校の生徒ら傘を閉じ


10/22
帰り道咲く花の名は七変化

すれ違ふアンデス乙女の花の下

その名問ふアンデス乙女とや誇らしき

走り来る子の息遣ひ秋深し

見るはずのなき後ろ姿秋深し

有線のギター優しき秋の街

秋の街ヘッドライトが増え始め

秋風に押され上着を買ひ求め

自転車のライトチカチカ秋の夕

木の回り追ひ鬼の子ら秋深し

秋深し隣り合わせの個人主義

中学生ら声高になり秋のカフェ

一瞬で暗くなりゆく秋の街

振り向けば暗闇迫る秋の街

おずおずと鈴虫鳴き初め宵の口


10/23
秋用の赤い上着のデビューの日

吹き降りる秋風心にまで染みる

袈裟を着ぬ僧侶の立ちて秋の朝

四階の窓銀杏の実見下ろして

石垣の陰影の濃し秋の朝

秋深し学舎の煉瓦古びをり


10/24
秋雨の闇に灯籠点しをり

同じ花写真に撮る人七変化

マフラーや毛の帽子もをり秋寒し

寒い人汗を拭く人十月や

雨上がり颯爽と行く秋の服

秋雨やヘッドライトのよぎりゆく

店じまひ顔付き南瓜も箱の中

そんな所で煙草を吸ふな十六夜

秋深し御飯ですよと声のする


10/25
文庫本今日はここまで夜長かな

この本の醍醐味開眼夜長かな

本日は読書三昧秋深し