紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

一日一句3

9/26
この橋で今も昔も鯊釣る子

曇る日は川面も曇る秋の午後

荷を開けて松茸の香の薫る朝

白萩のこぼれて残る花静か

すぐそこに鳴くこおろぎの姿見ず

弁当の摘み菜炒め香り良し

傘持ちて使わず帰る秋曇り

こだまする夕べの鐘や秋寂し

気がつけば虫の音の中に住んでをり


9/27
飲み会や皆と別れて秋の雨

秋深し若人の夢きいてをり

9/28
警報の出てをり秋の嵐かな

秋嵐警報も知らず籠りをり

ひたすらに物書いてをり秋嵐

遥かなる城跡想ふ秋の雨

広辞林埃を払ふ夜長かな

嵐去り虫高らかによみがへる

鈴虫のさへわたりをり雨上がり

嵐去り千匹の虫よみがへる

鈴虫とこおろぎ競ふ雨上がり

虫しぐれ割りて「浜辺の歌」流れ

虫の音を割り暮れ六つの鐘響く

9/29
裏庭にこおろぎ独唱あさまだき

幼子の追いかけっこや秋の午後

秋の夜やすすり泣く客居合わせて


9/30
しらぬ人の繰り言聞かされ秋の朝

長雨や締め切り迫り心急く

眠い目をこすり物書く夜長かな