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【山本周五郎について】 人情味あふれる歴史・時代小説の巨匠『山本周五郎』は、 1903年(明治36年)に大月市初狩町で生まれました。 地元でみどう屋敷と呼ばれた長屋に住んでおりました。 周五郎の名付け親は長屋の持ち主の奥脇愛五郎。 明治36年の生まれであることから三十六(さとむ)と命名されました。 家族が増え、家が手狭になったことから1906年10月に初狩を出て 大月駅前の運送店に間借りをし、両親と三十六は生活を始めました。 翌年8月に降り続いた豪雨で、初狩村では大洪水が起き 高川山の寒場沢から山津波が発生。 土砂は中央線を越え、みどう屋敷も飲み込み親族が命を落としています。 三十六は大月駅前に移り住んでいたため難を逃れました。 その後まもなく両親とともに大月を離れ 東京日本橋の「山本周五郎商店』に徒弟として住み込み その主人に深く心酔したので、後年、小説家となった三十六は ペンネームを山本周五郎としたといわれています。 JR中央線初狩駅近くの国道20号線沿いには、周五郎の名付け親の家 奥脇家住宅(甲州街道下初狩宿の本陣跡)が残っており 敷地内には『山本周五郎生誕之地』の石碑(1979年)が建てられています。
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