紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

日野宿脇本陣跡

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案内板
「   東京都指定史跡

     日野宿脇本陣

 日野宿は甲州道中45宿のうち江戸から数えて10番目の宿場です。宿場には日野本郷の名主と日野宿問屋役人を兼帯して世襲する2軒の佐藤家の屋敷がありました。正徳6年(1716)以降、西側の佐藤隼人家(通称「上佐藤」)は本陣を、西側の佐藤彦右衛門家(通称「下佐藤」)は脇本陣を務めました。本陣は公家・大名・旗本や幕府役人専用の宿所であり、脇本陣は本陣の補助的な役割をもっていました。なお、この脇本陣は19世紀初頭以降本陣と同様の機能を担っています。
 本陣建坪117坪、脇本陣建坪112坪であったといい、甲州道中で本陣・脇本陣とも100坪を超える例は犬目宿(山梨県 本陣2軒です)と日野宿だけであったとされます。
 嘉永2年(1849)の大火により本陣・脇本陣等は焼失し、現在の脇本陣の建物は元治元年(1846)に完成しました。北面中央に式台玄関を備え屋根は瓦葺であり、一般的な名主屋敷と異なり脇本陣としての格式を備えた建物です。
 また、本屋敷は新撰組とも深いかかわりがあり、幕末の歴史の舞台ともなりました。東京都内には江戸時代に五街道を中心に10余りの宿場が現存していましたが、敷地と屋敷が現存しているのはこの脇本陣のみです。

        (東京都教育委員会)   」