案内板
「 雪の殿さま 土井利位
古河藩主、土井利位(どいとしつら 一七八九~一八四八)は、雪の結晶を二十年にわたり観察、わが国最初の自然科学者『雪華図説』を著作・発行した。
こんにちの雪氷学者は、この雪の殿さまの成果を、科学史上の画期と称賛として高い評価を与えている。
書画を描くことにも秀でた多芸な利位は、『雪華図説』に掲載した雪華模様を意匠として捉えて、みずから様々な工芸品のデザインに取り込んでいく。漆工品や、唐紙、武具・馬具・刀装具、果ては、菓子の木型にいたるまで・・・。
現代、雪の殿さま土井利位が伝えてくれた「雪華模様」は、市内の小中学校の校章や、街の景観に、今も文化として息づいている。」