立木神社境内にある石造道標
案内板
「 市指定文化財 石造道標一基
24.0cm × 17.5cm × 213.0cm
江戸時代 (延宝 八年 = 一六八〇年)
指定年月日 昭和五十七年十二月六日
『刻銘』
(南面) 伊勢大神宮 延宝八庚申年
(カーン) 七ヶ年中履行月参詣願成就所 みぎハたうかいとういせミち
山城愛宕山 十一月吉日
(西面) 京みぶ村 ひだりは中せんたうをた加みち万宝院 あしたの行者
刻文よりこの道標は、東海道 と中山道 との分岐点である草津宿 の
中央部に位置する追分 の地に建てられていたことがうかがわれ、現在の草津追分 に建てられている文化 十三年銘石道標 (一八一六年)
の前身のものと推定されます。
道標の建立年代は、『延宝八庚申年』(延宝八年 = 一六八〇)と
刻銘にあり、滋賀県下で最も古いものです。
建立の背景については、京都壬生村のあしだの行者万宝院 という
人物が、伊勢太神宮と山城愛宕山 (愛宕神 )への七年間毎月の参
詣成就を記念・感謝して建てられたものと推定されます。