案内板
「 『かどや』跡と井戸の由来
石清水神社前に『かどや』という『お休み処』があった。およそ200年前に建てられ、用材は欅を『チョンノ』(鉋の一種)で削り、くぎは使われていない。内部は幾組もの客が休憩できるように多くの小部屋に分かれていた。井戸は岩を掘り下げて、井戸側はなく、岩の間からにじみ出た水で文字どうり『岩清水』であった。
この井戸を掘る時、その位置を決めるのに屋敷のあちこちに、幾つものお椀を伏せておき、露の付き具合が一番多いところが、水量も多く、水点も近いであろうと、西南の角に、決めたといわれている。
江戸時代旅人たちが、この岩清水で沸かしたお茶でのどを潤し、一夜の宿で、旅の疲れを休めたところである。
2005年12月設置
(大堀町史跡顕彰委員会) 」