紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

泡子塚

泡子塚

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案内板
「 泡子塚

岩の上には、仁安三戌子年秋建立の五輪塔があり、『一煎一服一期終即今端的雲脚泡』の十四文字が刻まれてあります。 伝説では、西行法師東遊のとき、この泉の畔で休憩されたところ、茶店の娘が西行に恋をし、西行の立った後に飲み残しの茶の泡を飲むと不思議にも懐妊し、男の子を出産しました。 その後西行法師が関東からの帰途またこの茶店で休憩したとき、娘よりことの一部始終を聞いた法師は、児を熟視して『今一滴の泡変じてこれ児をなる、もし我が子ならば元の泡に帰れ』と祈り、

水上は 清き流れの 醒井に 
浮世の垢を すすぎてやみん

と詠むと、児は忽ち消えて、元の泡になりました。 西行は実に我が子なりと、この所に石塔を建てたということです。 今もこの辺の小字名を児醒井といいます。 」