石造地蔵菩薩坐像
案内板
「 石造地蔵菩薩坐像
花崗岩を丸彫りした半跏像で、その彫刻の特徴から鎌倉時代後半の製作であろうと考えられます。 総高二七○cmを測る大形の丸彫り地蔵尊の類例は全国的にも数少なく、滋賀県下では本像が唯一のものです。
明治時代に火災に遭い補修が激しいのは惜しまれますが、体部の納衣や手足の彫刻はよく残されており、特に光背の蓮弁のレリーフは鎌倉期の写実彫刻の作風をよく伝えています。
古くより延命地蔵尊の名で親しまれ、毎年八月二十三・二十四日におこなわれる地蔵盆は盛大で、近郊はもとより遠方からも多くの人々が参詣に訪れます。