紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

塩名田宿 えびや豆腐店

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「かえるのひとりごと」(脱サラして軽井沢でキッチンを開いているぽんきちさんのブログ)より

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Vol.524 海老屋豆腐店
2007/12/10 23:57

えびや豆腐店海老屋豆腐店は旧中仙道、塩名田宿(しおなだ)の古民家を店舗としている。建物は江戸時代後期のもので、かつて横浜の眼科医が避暑の館として使用していたものを70年程前に先代が買取って豆腐屋を始めたという。看板の文字は擦れかけ、入り口のガラス窓にかつて書かれていただろう「とうふ」「油あげ」などの文字も一部が消えてしまっている。旧浅科村の街道筋にあるこの古びた豆腐屋のどこが「お気に入り」かと言うと、、、。

取りも直さず、ただひたすら豆腐と油揚げが「旨い」のだ。旨いだけではない。ほのかに甘味もある。国産の大豆と浅科の清らかな水、天然のにがりだけで作ったからだろう。旨い豆腐には醤油も薬味もいらない。天然の塩をちょっとつけて食べる。それだけで充分だ。

老夫婦が暗いうちから大豆を茹で作った豆腐と油揚げはいつも午前中で売切れてしまうという。我々がやっとこの店を見つけた時豆腐は最後の一丁だけだった。

メディアの取材も頑なに断っているらしい。広告宣伝一切なし。ホームページなどあるはずもない。ただひたむきに昔ながらのやりかたで作れるだけの豆腐作り、売り切れたらおしまい。それでも客は列をなして海老屋の豆腐を買いにくる。

同じ食品製造業を生業とするものとして身につまされる思いだ。

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