案内板
「 薬師坂にお座す薬師堂
元和九年(1623)碓氷関所 が開設されて通行の取り締まりに厳しさが増し、加えて碓氷峠が間近にひかえているために旅人は難渋を極めた。そこで、無事通過の願いと感謝を込めてこの坂に薬師如来 を祀る薬師堂が建立された。また、近くに清澄な湧水があるところから心太を商う店があり旅人たちは、ここで憩いながら旅装を整えたり街道の事情を知る場であった。このところから心太坂といわれ親しまれた。
薬師如来は、治癒に霊験あらたかということで近郷からの参拝客も多くあり、例祭が桜咲く四月十八日なので市も立つほどの賑わいぶりであった。
現在では、その影もひそめ地元で講を開き本堂を守っている。 」