紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

権八地蔵とその物語

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案内板
鴻巣市指定民俗資料 
平成三年八月二十一日指定

権八地蔵とその物語

 権八は、姓を平井といい鳥取藩士であったが、同僚を殺害したため脱藩し江戸へ逃れた。その途中金に困り、久下の長土手で絹商人を殺害し大金を奪い取った。あたりを見廻すと地蔵様を祀った祠があった。
 良心が咎め己の罪の深さに、いくばくかの賽銭をあげて「今、私が犯した悪行を見ていたようでずが、どうか見逃してください。また、誰にも言わないでください。」と手を合わせると、地蔵が「吾れは言わぬが汝言うな。」と口をきいたと伝えられている。
 この話から、この地蔵は「物言い地蔵」と呼ばれるようになった。権八はその後捕らえられ、延宝八年(延宝七年とも)に鈴ヶ森の刑場(東京都品川区南大井)で磔の刑に処された。
参考:延宝八年(一六八〇)

平成二十四年二月
鴻巣市教育委員会
文化財を大切にしましょう。 」