鴻巣宿 田沼家
「埼玉のすまい」サイトより
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鴻神社近くの中山道に面した田沼家。店は明治二十(1887)年頃の築か。それに江戸期の脇蔵。ともに二階建て。奥に深い典型的な町家である。店、帳場、土間と時代と風格を伝える。土間のたたき、欅の上がり枢、上を見上げれ ば重厚な梁、二階床板も重厚。押し入れは杉の一枚板。桟の美しい障子の奥には離れとの間に光を導き入れる中庭。廊下をぐるりと回す賓客用である大正期築の離れは天井も高い。外枠が漆塗りの障子に三方を囲まれた床の間の書院、欄間も美しい。四万十川から運んだという石が奥の庭に。青海波(せいがいは)の棟が美しく空に映える鴻巣宿のランドマークである。
(広報誌 スマイル通信 Vol.55 2014年3月発行)
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