紗蘭広夢の俳句と街道歩き旅

二度目の東海道五十三次歩きと二度目の中山道六十九次歩きのブログを書いています。今、中断していますが、俳句も書いています。

2013-10-30から1日間の記事一覧

一日一句 7

2010年 10/16長鳴きの鈴虫朝まで鳴くのかや線路にも庭にも山にも虫すだくこの金木犀ひと足早く花修め稽古終えはや薄暗し秋の夕秋の夕大工仕事の木の匂ひ駅に着く度扉から虫の声さんま焼く匂いの露地を通り抜け鈴虫に励まされ行く暗い道木材の薫りのベンチ秋…

一日一句 6

2010年 10/11連休も終わる最後まで鯊を釣る洋館の夕暮れ芋を煮る匂ひ塀のあちとこちで虫の声違ひ上がり作業する店の角鈴虫や雲多く少しの夕焼け秋深しその庭に鈴虫多し足止めて先々で鈴虫謳さらに謳歌して体育の日やジョギングの人多し進む度虫の音高く谷戸…

一日一句 5

ほ 2010年 10/6兄帰りまた寂しくなり秋の午後母が探す矢筈見つけて秋深し遠い日の記憶金木犀ふわりいい話聞きてほうわり秋深し母買ひし秋服秋の色優しカーテンに透ける夕日や秋深し布を裁つ作業に遠き秋の声裁縫は苦手金木犀やさしパン焼ける匂ひ懐かし秋の…

一日一句4

2010年 10/1懐かしき声に目覚めぬ草ひばり夢半ばでも次もあり草ひばり邯鄲や夢はまだまだ諦めず邯鄲や夢はいつでもその先に邯鄲や夢半ばなり諦めず天高し雲に向かって上る道船を打つ波音優し秋深し想ひ出にいざなはれゆく草ひばり赤い羽静かに募るご老人10/2…

一日一句3

2010年 9/26この橋で今も昔も鯊釣る子曇る日は川面も曇る秋の午後荷を開けて松茸の香の薫る朝白萩のこぼれて残る花静かすぐそこに鳴くこおろぎの姿見ず弁当の摘み菜炒め香り良し傘持ちて使わず帰る秋曇りこだまする夕べの鐘や秋寂し気がつけば虫の音の中に住…

一日一句2

2010年 9/19やることがありても夜長爆睡す 撮影のポイントを追ひ鰯雲秋うらら誓う二人の門出かな艶やかに秋の花嫁微笑みて花嫁の涙しみじみ秋うらら花嫁の笑顔も涙も秋澄めり秋光の庭花嫁の白眩しともにみな笑ひ涙し秋祝宴秋の日の門出涙も笑みもあり行事終…

一日一句 1

2010年 8/31逝く夏や暮れ逝く海に立ち尽くす 朝子逝く夏やサザン流れて海暮れる 朝子9/8台風も熱低に変わりビルの風9/9重陽やミシンしまひて茶をすする 9/12日中の疲れ虫の音夢うつつ 9/13息子より転居の知らせ秋の蝉くつろぎの呼吸する朝秋の蝉深呼吸して歩…